もし、朝5時に…

朝5時

携帯が無い!

慌てて飛び起きた。
夕べ、最後に行った店は?
タクシーに乗ったんだっけ?
部屋のどこかに…探せ

                  探せ  探せ   探せ
                  探す  探す   探す
                  無い  無い   無い    無いよ

電話する。
携帯に…それがいい。
部屋からゼロ発信。
呼んでる…ツルーッ…ツルーッ…ツルーッ
この部屋じゃない。
どこなんだ?
あらっ「もしもし」出た!誰か出た。
「もしもし」…「どなたさん?」
「あの、携帯なくしたんですけど」
「だから?」「それって」「はい?」
「ボクのだと思うんですけど」「はい?」
「今日、どこかに忘ちゃったんですよ」
「だから?」「悪いけど、それボクの携帯」
「何言ってんですかあなた?」「どこで拾ったんです?」
「拾っちゃいませんよ」「おかしいな…失礼」切った。

そんな事ってあるだろうか?
自分の番号に他人が出るなんて

「もしもし」「何です一体?」「あなた嘘ついてないですよね!」
「私はね、もう十年もこれ使ってるんですよ」「…そうですか」

切ってはみたものの、疑念は晴れない。
もう一度部屋を探す、死に物狂いで探す。
無い、どこにも無い。

俺の人生、iPhone に頼り過ぎてないか?
まあいいや、明日なんとかしよう。
反省しつゝ、ベッドに潜り込む。
ん!?
何だこれ!?
右手に触れた物。

            iPhone!? 

            iPhone!?

じゃあ、電話に出たのは?
○○○-○○○○-○○○○

              それ!?昔の番号
               前の番号にかけたんだ!?

それにしても、明方5時に電話に出て
理不尽ないいがかりに怒りもせず応対してくれた
○○○-○○○○-○○○○の持ち主は
何と心の広い人だろう。

お礼を言わなければ。
普通の時間に。
by teruhiko_saigo | 2010-10-21 09:57 | その他 エッセイ

西郷輝彦本人による徒然日記


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