表紙きれいよね。日本の各地で”夜市”が開かれてるけど、これは魔界の”夜市”。ホラーものは「パラサイトイブ」以来。ホラーと縛り付けるにはこの作品、申し訳ない気がする。荒俣宏、高橋克彦、林真理子審査員に「驚嘆、畏怖した類い稀なる才能の登場」と言わしめた傑作。確かにすごいよ。ホラーでファンタジーで叙情的でラストは哀しい。スピルバーグ監督で映画にしたいね。いや、わしが撮る。同、”風の古道”も面白い。路地裏に誰にも知られずにひっそりとある古道、生者と死者が雨の寺目指して蘇りの旅をする。ええっ?こんなんありそう!絶対ありそう。寝る前に読まん方がええかもね。
”夜市” 恒川光太郎著 角川書店