恐れていたことが

ついに起こった。一幕六場、光と啓太がキャッチボールをしている。「いつかやるぞ」誰もが心配し期待していた事、そうボールが客席に落ちた。親切なお客さんが拾って返してくれた。さあどうする?「ありがとう」まずお礼を言って「隣の山田さんや」おーっ啓太さすが俺の息子や!後で聞いたら、そんな時のために演出と取り決めていたそうな。なんやそうか。昔梅田コマで”江戸を斬る”をやった時、今は亡き名優、藤岡重慶さんをたたっ斬る場面で客席に背中を向けてのけぞった重慶さん,はずみでかつらを客席に飛ばしてしまった。おまけによしゃいいのにお客さんが拾って「落ったでー」と差し出した.さあ場内は笑いの渦。3,4分芝居が止まった。かつらが落ちるなんてめったにないことだがこの時は舞台の出演者もやけくそで笑った。テレビの”江戸を斬る”の話。故松山英太郎氏と二人のカット、ぱっと出会って一言二言、何でもないカットなのに会った途端に笑いが止まらない。それでも2,3カットのNGまでは良かったんだが、5回6回になるとスタジオがしらけて不思議な空気になる。何とその日のNG9回。笑ってNG9回は記録。未だに破られていない。
by teruhiko_saigo | 2005-08-14 14:13 | 舞台のこと

西郷輝彦本人による徒然日記


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