明治座”忠臣蔵”いよいよ明日から通し稽古。
こんなキャスティングして、ほんまに成り立つんかいなと実は心配してました。
演出家石井ふく子さんは「台本は寝てます。稽古をして起こして行くんです」
と仰った。
確かに稽古しながら一つ一つの心の成り立ちを根気よく積み重ねて行くと、
なんと台本が歩き出す、それぞれが息吹きだす。
正直石井さんの時代劇は想像つかんかったけど、
ちょっとした心の動きを実にビミョーに、的確に客席に伝える演出は三階席にまで
ビビッと伝わって帰って来るはず。
ボクはある日から決めた。「黙ってついて行こ」その瞬間から凄く楽になった。
すべてお任せした。残るのは自分との戦いだけやから。
東芝の石井ふく子さん、ナショナルの故、逸見稔さん
ドラマ界を二分したお二人の残された功績は大。
「江戸を斬る」でボクを時代劇の世界に導いてくれはったんは
今は亡き逸見さんやった。それを今、時代劇で、石井さんが演出をしてくれはる。
三田政吉会長追善公演。…感無量やね。
何があっても成功させたい。
そんなこんなですわ。おもろいでっせ「明治座の忠臣蔵」