花まんま

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直木賞受賞作、朱川湊人(しゅかわ みなと)の「花まんま」がすごい。時代はややずれるが宮本輝の「泥の河」を思わせるノスタルジックな風景が、土色の大阪弁と共に広がる世界。子供の目線で覗いた生と死、その奥でのたうつ人間の業、6つの短編を一気に読ませるすぐれた一冊だ。表題の「花まんま」はおそらく誰かが映画化権を得ていよう。「妖精生物」の最後はどっきり。「トカビの夜」在日の少年チエンホとの友情は泣ける。オススメの一冊。

by teruhiko_saigo | 2005-08-18 13:42 | その他 エッセイ