semi story

9回続いたロードを終え久しぶりに陽のあるうちに劇場を後にした。

油蝉がうるさい・・と空を見上げた時、み、み、みーん情けなく声をしぼって・蝉が・・斜めに落ちて来て、わざとらしく腹を見せて横たわった。

成仏するつもりか?死んだふりしてまだ早いんじゃない?手にとって話しかける。もうちょっと楽しみな。落ちてきた空へ放り投げてやる。と、おおっ飛んでった!元気よく。

待てよ!まさかあいつ、俺の寿命かすめ取った?おお〜っ高い木の上にふんぞり返って、ひときわ高くいい声で歌ってるのあいつじゃないの?おめえ〜っ返せ〜っ・・・・・俺の〜寿命〜っ

”花まんま”を読んでから万事これ。単純な男。作家の餌食よ。

蝉については色んな説があって面白いよね。
土の中で7年(13年17年というのもいるそうな)幼虫で過ごし、成虫になると地上に出て数週間の間に交尾をし子孫を残して死んでゆく。

地上の数週間が短くて、それが蝉の生涯の・切なさ・はかなさ・とされているけど、本当にそうなのかね?だって蝉にとって土の中と地上の生活のどっちが居やすいかアンケートとったやついるの?寿命だってトータルすると決して短くはないよね。

敵のいない土の中でゆったり人生(?)を謳歌し、最後の数週間、子孫繁栄の旅に出る。人間はいるし鳥も猫も犬も、へんな虫もいる地獄のような世界に自ら羽化して飛び込んでゆく。勇猛だね、ほれぼれするね。やがて目的を果たし成仏した戦士蝉を天使の蟻が再び地中へと誘う。(餌なんだけどーっ♪)

夏も、もう中日かな?蝉に思いを馳せる。

by teruhiko_saigo | 2005-08-22 15:30 | その他 エッセイ