OH ルナ

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「どう?来た?」「今、玄関入ったとこ」「どんな?」「もうほんとに可愛くて」
昼夜の休憩時間に、家に電話することなんてほとんどないけど、今日は別。
ペットショップで女共が見つけた可愛い子。今日は”あの子”が家に来る日なんよ。

本来なら犬好きの家系なんやけど、受験続きの我が家としては犬は無理。
可愛がりはするやろけど、朝の散歩はどうせ親に押し付けるんやろ。
それになんぼ犬好きでも、ふんの始末だけはどうも苦手やし、やや美学に反する。
そんなんで、飼うの飼わんのとすったもんだの数年が過ぎた。

「猫なら散歩いらないんじゃない?」誰かが言い出した。
「猫はきらい、信用出来ない」「それにくさいし」
「けど、昔と違って食べ物も違うし全然臭くないんだって」

「運命の出会いがあったの」「めちゃくちゃ可愛い」
みんな一目で気に入って”ルナ”と名前までつけとる。
しゃあない、帰りに寄ってみるか。

昔の何やら消費者金融の会社のコマーシャル。おじさんが犬と見つめ合うやつ。
まさにあの心境。たくさんの猫たちの中でルナは掃き溜めに鶴や。
「かわい〜い」「もしもーし、飼お、飼お、あの子絶対飼おー!」

ルナが来て花が咲いたよう。女房子供を押しのけて
「ルナちゃん、ルナちゃん」と追い回すお父さんのはしゃぎ声が
今日も我が家に響き渡るのであった。
by teruhiko_saigo | 2007-12-20 13:29 | その他 エッセイ

西郷輝彦本人による徒然日記


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