ああ…亀次郎。

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3匹の中から生き延びて家族の寵愛を一身に受けたは遠い話。

ルナの出現で、今や存在価値さえあやぶまれる亀次郎。

水槽はルナの水遊び場と化し、とうとう薄暗い部屋へと追い込まれた。

「亀次郎のやつ最近元気あれへんな」半端な冬眠から覚めたんかどうか

何も食べないまま春を迎えたある日、保護者は買い受けた店へと足を運んだ。

「胃をやられてるかもしれまへんな、暖かくして基本食を少しずつ…でだめなら

獣医でしょう」水槽をきれいに洗ってぬるま湯に変えた。晴天の日はベランダでのん

びり遊ばせてやった。好物の干しエビを少しずつ根気よく与えた。

徐々に回復に向かう亀次郎。「クィーッ」「おおっ鳴きやがった」こいつ鳴くんよ。

元気なときは夜中でも何時でもかまわず鳴くんよ「クィーッ」「クィーッ」と。

「ルナの可愛さにかまけて先輩のお前をないがしろにしとった…すまん…許してくれ」

ルナと並んでお空を眺める亀次郎の姿が保護者の心にうかんだ。

「いつか来るぞ…そんな日が」ああ亀次郎…何思う…。
by teruhiko_saigo | 2008-05-11 15:50 | その他 エッセイ

西郷輝彦本人による徒然日記


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