
17歳は、17才の方がスッキリする。
63は、63歳の方がどっしりする。
二番目の娘の誕生日だ。高校二年生。人並みに将来の事やら人間関係やら、
迷い、悩んでいるらしい。
17才はボクがデビューした年だ。9月までに5枚のレコードが発売された。
何が何だか分からぬうちに「こっちへ行け、これ歌え」
眠る間も考える間もなく毎日が過ぎて行ったので、この頃の記憶はかなり曖昧だ。
大げさに言うのは嫌いだが、まあまあ壮絶な青春だった。
娘がスポーツ部のマネージャーをやると言い出したときは正直驚いた。
マネージャーをつける方じゃないかと思っていたし、その方面の稽古ごとも
していたからだ。
「そのうち音をあげるさ」
そんな家族の予想を裏切って、この炎天下、娘は毎日がんばっている。
もしかすると自分は人を世話する方じゃないか?そう目覚めたのかもしれない。
疲れ果てて帰宅し、ソファで眠りこけている姿は、まだまだ少女だが
そろそろ自分の人生を切り開いて欲しい。
マネージャーであろうと、芸事に打ち込もうと、悔いのないように。
おめでとう。いい誕生日だね。