
まさに手に汗握る戦いやったね。鹿児島実業高校と滋賀の野洲高校。
高校サッカーの決勝戦は、前年度覇者の”鹿実、無失点で連覇なるか”
が焦点で、正直、楽勝や思てた。
去年鹿児島での優勝祝賀会に出席したし松沢総監督ともお会いした。
そら素晴らしい人よ。深い笑みをたたえた武士(もののふ)やね。
僕の商業高校とは天敵同士の鹿実やけど・・もう声を嗄らして応援したよ。
また縁とは不思議なもんでね、野洲の山本監督とうちの嫁さんの兄貴が
日体大で同級生やったんやてそんなわけで伊豆では野洲、こっちは鹿実と
親戚真っ二つに割れての戦いやったわけ。
鹿実は、栫(かこい)君が出場停止でエース不在のきつい戦いを、全員が
全身全霊をかけて押しまくった。涙が出た。
しかし野洲も青木、金本君を始め素晴らしいチームやね。
山本監督の提唱する”テクニックのサッカー”を実践しての見事なドリブル、
パス・・・芸術的でさえあったね。
敵ながら天晴れよ!
試合は延長の末2−1で野洲高校が勝利をもぎとり日本一に輝いた。
実にレベルの高い試合やった。どっちが勝ってもおかしくない美しい試合やった。
決勝に出場出来んかった三年生の栫君の慟哭が聞こえてくる気がするけど
日本国中に改めて鹿実のパワーサッカーを知らしめたことは間違いない。
胸を張って鹿児島に帰ろう。試合終了の笛がスタートの合図なんやからね。
来年!二年生・・・キバレよ!