
駅弁との最初の出会いは家出した15歳の夏。
鹿児島〜大阪、急行高千穂。
新聞紙を敷いたデッキで食べた駅弁。
トンネルくぐる度にご飯がすすだらけになって
ジャリジャリ音立てながらもひっぱがして食べた。
「成功するまでは帰られん」
すすの食感と涙で何とも言えん味やった。
新幹線が全国統一展開した時から駅弁が淋しなった。
それでも、その地方によってがんばってる駅弁もある。
前にテレビでも紹介したことあるけど、
新横浜で売ってる崎陽軒の”シウマイお弁当”710円
もっとデラックスな弁当もあるけどこれが最高。
駅弁に一番大事なんはまず”飯”
どこの飯か知らんけどちゃんとしてる。
5個のシュウマイに辛しと醤油かけて、
まず卵焼きをつまんで、シュウマイを口にする。
蒲鉾、筍、鮪の照り焼き、鶏の唐揚げを飯とからめながら
デザートの杏でフィニッシュ。
新横浜からいきなり食べ始めると熱海過ぎる当たりまで
トンネルばっかり。もうちょっと余裕見て、
太平洋が望める頃、やおら開き始めると
楽しめるんかな。