阿久悠さんに心からお礼を申し上げます。
青春アイドルに別れを告げるべく、次代を賭けるのはトムジョーンズしかないと思っていたボクが巡り合ったのが阿久悠その人でした。
「真夏のあらし」
ニュースその他でこのタイトルが出る事はありませんが、歌手として第二世代の西郷を華々しく飾ってくれた「真夏のあらし」はボク自身がプロデュースした記念すべき作品であり歌手として最も燃えていた時代の代表曲です。
作曲の川口真さんと、都倉俊一さんと、大野克夫さんと、ボクの曲にも詩をつけてくれた阿久さん「情熱」「魅惑」「略奪」「愛は燃えているか」「これが愛と決めた」「冬の海辺」「愛したいなら今」「追想」「誰がために夜は明ける」名曲の数々が色あせる事はありません。
「阿久さんそろそろこんな曲どうでしょう?」曲を持って行けばきっと「いつまで?」言ってくれたでしょう。45周年に還暦の歌を提案しょうと思っていたのに、叶いませんでした。
あなたはまさしく昭和後半を輝かせた歌職人そのもの、時が経つたびに僕らはあなたの偉大さを思い知ることでしょう。僕らに出来る事はあなたの詩を歌い継ぐこと…今歌うこと…。ご冥福をお祈りいたします。